Editer Yosuke Hayasimoto (Sonascribe)
こんにちは!sonascribeの林本陽介です!
Sonascribeで、僕はメロディーとアドリブを担当しています。
アドリブ、とりわけジャズとなるとなかなか取っ付きにくい印象があると思います。
ロックを長くやっていた人だと憧れはあるもののなかなか....という人もいるのではないかと思います。
なにを隠そう、僕もその一人でした!
巷のジャズ教則本を読むといきなり、基本の2-5フレーズ例、ドリアンやミクソリディアンといったチャーチモードやオルダードスケールでジャズっぽいアウト感、といったことが書かれている場合が多いと感じます。
僕自身、そういった教則本を買って、スケールを覚えたりしていたのですが、なかなかジャズのアドリブが弾けるようになりませんでしたし、そのようなスケールを例えるとギターを始めたばかりの人にコードフォームだけを教えて、この順番でこれを弾けばこの曲になるよ! というやや飛躍した教則であるように感じました。
そのような僕の経験を踏まえ、ジャズでアドリブがとれるようになるために僕が行っていた練習方法を紹介したいと思います!
まず、ジャズのアドリブの基本はコードトーンを弾くこと。つまりその時に鳴っているコードに含まれる音のみでフレーズを弾いていくことです。
コードトーンというとなにやら難しく捉えたしまいがちですが、そんな事はありません。
皆さん、すでにご周知のコードフォーム!
そのコードフォームをそのままなぞればよいのです。
もちろん、理論的にコードトーンと指版上も位置を把握しているのが望ましいですが、それは追々でよいと思います。
ジャズでよく目にする複雑なコードを考える必要はありません。
ロックやポップスなどで使われる普通のコードフォームを想定してください。
では簡単なコード進行を決めてみましょう。
Dm - G7 - Cmaj7
こんな具合に一部分だけからはじめて見ましょう。
1つのコードにつき、2音だけ弾くというくらい簡単な所から始めて見みると良いと思います。
慣れてきたらリズムをつけてフレーズっぽくしてみましょう。
また、マイナー2-5など、コード進行をかえたものでも練習してみましょう。
やはりこれだけでは飽きるので、ある程度慣れたと思ったら、実際の曲のコード進行で同じことを練習してみましょう。
あまり慌てて、フレーズを弾こうとはせず、コードの音をつかむというイメージでやってみてください。
その際、メトロノームを鳴らしながらできるとさらによいと思います。
注意して欲しいのはマイナスワンなどの伴奏音源を鳴らしながらやらないことです。
ジャズのアドリブの理想は伴奏なしのアドリブのみのラインでもコード進行が聞こえてくるというものです。
加えて、練習の段階で伴奏トラックを流してしまうと、それなりに聞こえてしまうので、連取の成果に対してシビアな判断が下せなくなってしまうと思います。
このような練習を繰り返していると次第に感覚が変わってくると思います。
コードトーン以外の音を弾いた時に少しでも違和感を覚えられるようになればかなりの進歩だと思います。
最初、僕自身はマイナーコード上で4度の音を弾いたときに「あれ?」と思うようになりました。
マイナーペンタ一発で弾くこと多いロックやブルーズでは、4度もよく使う音だと思います。
しかしコードトーンではないのでバシッとはまる音ではありません。
ジャズアドリブ、まずはこの感覚を感じられればよいと思います。