2017年1月22日(日)
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2011/12/25

伴奏と違うコードのアルペジオを使ってソロのメロディーを作ってみた!

Editer Yosuke Hayashimoto (Sonascribe)

こんにちは!sonascribeの林本陽介です!
レコーディング作品やライブにおいて、ギターソロというのはギタリストにとって腕の見せ所であり、聞く立場においてもギタリストならばどうしても気になってしまうところではないでしょうか。

ギターソロやアドリブの研究や練習をしている方も多いと思います!

ですがギターソロというものは正解が一つではなく、レコーディングなどで定型のソロを練り上げるとなるととても難しいと思います!
僕もSonascribeのレコーディングではいつもソロパート作りに苦労しています!

アイディアの種類が少ないと単調なソロになってしまいますし、多くのアイディアがあったとしてもそれらを明確なコンセプトとして固めていかないと何がやりたいのか全然伝わらないソロになってしまうと思います!

今回はI Feel The Earth Moveのレコーディンングでかなり面白いと思った手法である、伴奏と違うコードを想定して弾くという考え方を紹介したいと思います!





ソロを組み立てるにあたって、まず考えとして思い浮かぶのはどんなスケールが使えるかということだと思います。
しかしスケールを考えのベースとしてソロを考えるとコンセプトを持たせるのが難しいのです。
つまりなにがやりたいのかわからなくなってしまい、ダラダラとしたラインになってしまう恐れがあります!

スケールを考えの基盤にしてのソロ作りで、いわゆるスケールライクなソロをになるのを回避するにはよほどの作曲能力がいると思います!

そこで重要になってくるのがメロディーででもコードを表現するということです!
伴奏でコードが示されているのはもちろんですが、ソロのラインだけでもコードが聞こえるくらいであれば、 ソロのラインはグッと締まってきます!

Sonascribe版I Feel The Earth Moveのソロ部の基本的なコード進行はCm7とDm7の繰り返しです!
順当な組み立て方だとこの二つのコードのアルペジオになりますが、それではカラーが限定されてしまいます!

伴奏で提示されているコードにしっかりと合致したソロはもちろん魅力的ではありますが、今回のようにモーダルであまり動きのないコード進行の曲だとちょっと飽きてしまうと思います!

そこで有効なコンセプトが別のコードを想定して、そのアルペジオを弾くという考え方です!
単に違うスケールを弾くのではなく、アルペジオを弾くことで想定されているコードをしっかりと表すことが大切だと思います!

では想定するコードはどのように選べばいいのでしょうか?
手っ取り早く、ハマるコードを探すとなると、まずはダイアトニックコードからがいいと思います!

Ⅱm-5などしっくりこないものもあります。
Ⅲ△7 ♭Ⅵ△7 ♭Ⅶ7などかっこよく響くと思います!

SonascribeのI Feel The Earth Moveで弾いているフレーズを例に解説したいと思います!

♭Ⅵ△7を9thを混ぜて使っています!
独特のエキゾティックな響きになっていると思います!

♭Ⅶ7はクールな感じです。3弦10フレットの5度の音(Cmでは4度にあたる音)が際立ってます!

どちらもCm時のフレーズです!

他の箇所でⅢ△7(E♭m)は所々で使っています。やはり明るいひびきになります!
しかし構成音が似ているので溶け込みすぎてあまりインパクトがありません!

これらのコードにあってCmにない音は♭6度や4度ですがそれrsの音を単にスケールの中で使っても同じような印象にはなりません!

アルペジオでコードがハッキリと提示されて始めて、伴奏のCmとの響きの違いを際立たせる音が印象的に響くのだと思います!

そのためにはコードトーンをフレーズ的に弾くのではなく、上から下、下から上のなどのように、バラードなどの伴奏のあのアルペジオ奏法のように弾いてみましょう!
逆説的ですが単にメロディーを弾こうとするよりもずっと整ったカッコいいフレーズになると思います!