Editer Yosuke Hayashimoto (Sonascribe)
みなさん、こんにちは Sonascribeの林本です。
Sonascribe盤 Stand By Meのリハーモニゼーションについて解説します。
リハーモニクスとは違うコードを新しくメロディーにあて、ハーモニーの流れを作り変えることです。
通称「リハモ」です。
Stand By Meでは同じコード進行が続くため、ソロの始まりからリハモをしています。
リハモにはいろいろな手法があり、奥が深いトピックではあるのですが、その一例として、Stand By Meでのリハモを紹介します。
オリジナルのコード進行は普遍的で魅力的な進行ではありますが、Stand By MeではAメロもサビも同じ進行です。インストで3分を超えるアレンジでは退屈になってしまうと考えました。
そこでリハモを施したのがこちら。
AMaj7
まず最初のA メジャーセブンスを入れて入れてスマートな響きにしてます。
G♯m7-
AからF#mに行く箇所です。
F#mへの2-5進行です。
まずこちらの G♯m7-5です。このコードがきっかけでマイナーに転調して一気に切ない感じになります。
C#7
そしてF#mへの強い流れを作り出すC#7です。
ジャズではテンションである、♭9thや#9thを加えることが多いですが、
この曲ではアクが強くなってしまうのでテンションなしです。
F#m
F#7
そしてF#mからF#7。 F#7は前のC#7と同じく次ぎのコードへの流れを強めるものものです。
ドミナントモーションというコードの流れです。
この場合は次のBmへ。
Bm
本来の進行ならばDの箇所ですが、Dと同じ機能を持つBmにしてます。
E7
そしてAへのドミナントモーションを発揮するE7です。
Bmからのこの流れも2−5ですね。
今回のリハモの軸は2−5!
次のコードへの流れを意識させるコードをはさみ込んでいく感じでしょうか。
そのなかでF#mへの転調感なども現れてきた感じです。
コード進行の1工夫で曲が斬新なものになる可能性があります。
他にもリハモの手法はたくさんありますが、今日紹介した手法もぜひ参考のしてみてください!