Editer Yosuke Hayashimoto (Sonascribe)
こんにちは!sonascribeの林本陽介です!
ジャズではほかのポピュラーミュージックではあまり聞かれない、特有のアウト感があります!
鳴っているコードにピッタリハマった音ではなく、わざと音を外しているのですが、そのサウンドのイメージがそのままジャズのイメージにつながっている ように思います!
これは主にオルタードスケールというスケールによる響きです!
このオルタードスケールをカッコ良く使うことができれば、アドリブがグッと雰囲気のあるものになります!
オルタードスケールを使ううえでのポイントはスケールではなくコードのアルペジオのイメージを失わずに弾くことだと思います!
オルタードスケールの構成音を確認してみましょう!
Gオルタードスケールのを例に度数を書いて見ました
G7のときに使えるスケールとなります!
しかしオルタードスケールをそのままスケールライクに弾いてもカッコいいものにならないと思います!
メジャーやマイナーといったスケールのとは構成音が大きく異なるのでフワフワというかグチャグチャというか、とにかくわかりにくいフレーズになってしまうと思います。
そこで重要なのがこのスケールの構成音達をコードとして捉え、アルペジオでそのコードを表現するというコンセプトです!
ではコードとして捉えるとは具体的にどういうことでしょうか?
オルタードスケールとはどのように生まれ、どのようにドミナント7thコードに適用されているのでしょうか?
G7からC7に解決する際、D♭7をG7のかわりに使うことができます。
オルタードスケールはこの代理コードの合致するスケールなのです。
これがオルタードスケールの出処となります。
従ってD♭7のコードトーンをなぞれば、自然とGオルタードスケールの音となるわけです.
スケールでやメロディーを感覚ではなく、D♭7というコードを弾く気持ちでルートや三度から順に登って行くように弾いてみましょう!
ソロのメロディーにコード感がでてコンセプチュアルになると思います!
こちらはG7の元々のコードにトーンに♭9thや♯9thをオルタードテンションとして加えるコンセプトです!
タブ譜を見ていただければ3、5、7とコードトーンを順に辿っているのが分かると思います。
このようにフレーズの最初でハッキリとコードを提示する事により、フレーズがスケールのとならず、コードトーン+オルタードテンションといったイメージで聞こえると思うのです。
また9thはナチュラルでもオルタード系でも使いやすいテンションである気がします。
コードの響きを崩さず、+αのクールな響きを加えてくれるというのが僕の印象です!
♭5や♭13thを加えると途端に不安定さが増す気がします。やはり3、5、7と
鳴らせないことでコード感が崩れてしまうのではないでしょうか。
アウトフレーズ用のスケールを使うというより、他のコードを当てはめて使うという意識でいたほうが
より明確なソロになってよいのではないかと思います。
そう考えるとオルタードのフレーズはアウトしたノートではなく、伴奏のコードとは違う
他のコードのインサイドであるといえるのではないでしょうか!