Editer Yosuke Hayasimoto (Sonascribe)
こんにちは!sonascribeの林本陽介です!
現在様々な種類のスライドバーが販売されており、それぞれ音の特徴が違います。
市販されているもの以外にも固い筒型のものならなんでもスライドバーとして活用できます!
スライドバーの材質や重さによって音の特徴が変わってきます!
今回はバーの種類ごとの音の特徴について解説します。
バー選びの参考にしてください!
まずは材質の違いから説明します!
ガラスのバーは高音の角がとれたウォームな音が特徴です。
金属製にくらべ軽いものが多いので取り回しやすいと思います!
Duane Allmanは後述のコリシディンという薬瓶を使用していました。
対してこちらの金属のバーは高音が冴えた鋭い音が特徴です!
材質のイメージがそのまま音のイメージにつながっているといえるでしょう!
ガラス製は落とした拍子に割れてしまうことがあるのでそのようなアクシデントを避けるために金属製をチョイスしているプレイヤーもいます。
個人的にはウォームなガラス製はハムバッカー、鋭い音の金属製はシングルコイルに合うと思います!
それぞれのピックアップの特性に合ったチョイスが有効だと思います!
Duane Allmanは後述のコリシディンという薬瓶を使用していました。
レスポール(またはSG)とマーシャルというパワフルな組み合わせながら実にふくよかなトーンを出しています。
対してMike Bloomfield はテレキャスターと金属バーという組み合わせでとても鋭いトーンを出していました。
Bob DylanのHighway 61 Revisitedで彼のスライドギターを聞くことができます!
スライドバーのことを別名ボトルネックといいます。その名の通り瓶の首をスライドバーとして使っていたのです。
古い瓶はざらつきのあるものが多く、ビブラートをかけた時に独特のノイズが発生します。
そのノイズの連続がサスティーンを生み出し、ワイルドな音色を生み出します!
こちらがDuane Allmanは愛用したコリシディンという薬瓶です。
写真は現在様々なメーカーから発売されているレプリカです。
僕自身、これをまねして大正製薬の薬瓶でしばらくやってみたことがありました!
しかし、日本で販売されている薬瓶は内径が大きすぎてなかなか扱いづらかったです。
最後にバーの重さと弦のゲージの関係について書きたいと思います!
豊かなサスティーンを得るためにはバーの重量と弦の太さのマッチングが必要です!
弦が細い場合には軽いバーを太い場合には重いバーを選択するのが基本です。
細い弦に重いバーを使うと弦の振動を殺してしまい、サスティーンが伸びません。
反対に太い弦に軽いバーを使ってしまうとバーが弦に弾かれてしまい、音が安定しません。
基本的に重いバーの方がサスティーンは伸びるのですがバランスが大切です!
冒頭にも書きましたが固い筒型のものであれば何でもスライドバーに成り得ます!
Johnny Winterは水道管を小指につけてプレイしますが、DIYショップにいって片っ端からパイプに指をつっこんでベストのものを探したそうです!
また現在は石、木、陶器など様々な素材のものも販売されています。
それらを試すのもよいですが自分で最適な筒や瓶を見つけて加工するのもスライドバーの醍醐味です!
僕も昔は瓶を自分で加工して使っていました!
皆さんもぜひ自分の指やスタイルにぴったりはまるスライドバーをみつけてください!