Editer Yosuke Hayasimoto (Sonascribe)
こんにちは!sonascribeの林本陽介です!
エレキギターを演奏する上で必要不可欠なのがギターの電気信号を増幅し実際の音にするアンプです。音作りにおいてアンプはとても重要なファクターであり、ギター本体よりも音への影響が大きい場合もあります。
本格的に音楽活動をする中でしっかりとしたマイアンプの購入を考えている方もいらっしゃると思います。
今回紹介するFender Blues Juniorはリーズナブルな価格で本格的な真空管サウンドを楽しめるアンプです!
僕自身、手に入れてからすっかり気に入ってしまい、今も所有しています。
特徴、良い点、悪い点を書き出したのでアンプ選びの参考にして頂ければ幸いです!
Fender Blues Junior 15w
12インチスピーカーを一基搭載した真空管アンプです。
Fender Hod Rodシリーズの一つです。このシリーズは太く艶やかな歪みを備えたプロダクツで非常にリーズナブルな価格で本格的な真空管の音色を楽しむことができます。
Blues Juniorは5〜6万前後で手に入れることができます。
Fenderアンプの主力であるTwin Reverbがほとんど歪まないのに対し、Hod Rodシリーズは小音量でもナチュラルなオーバードライブサウンドを楽しむことができます。音が歪み始める音量のポイントがかなり低く抑えられているためです。
コントロールはシンプルです。
Treble,Bass,MiddleとReverb,そしてVolumeとMaster Volumeです。
Volumeはプリアンプの出力調整です。これを上げると音量と共に歪みが増します。
中域をブーストするFatスイッチがついています。
15wというと出力が小さいと思う方がいるかもしれませんが、15wでも十分に大きな音がでます。また大きなステージではアンプにマイクを立てることが普通です。
実質的にこのアンプが出せる以上の音量は必要ないのではと思います。
また大きなアンプのボリュームを絞るよりも小さなアンプで音量を上げた方が真空管がしっかり稼働するためいい音が鳴ると思います。
音色の特徴としては60年代を思わせるナチュラルなオーバードライブトーンです。
ブルーズやロックンロールが好きな方には特に喜ばれるサウンドだと思います。
ザクザクとしたクランチやチョーキングにぴったりの図太い歪みを得ることができます。
僕が思うBlues Juniorの良い点は二つあります。
一つはリバーブです。自然に響くスプリングリバーブの質感はFenderのお家芸でしょう。
リバーブが効いたスーッと自然に伸びるようなオーバードライブトーンはとても気持ちがよいです。
そしてもう一つは音がガツンと前に出ることです。
例えばマーシャルアンプは音量や歪みを上げると中域がやや押さえられ、結果音が引っ込んで聞こえます。この感じがマーシャルらしい音の一端なのですがアンサンブルに埋もれやすくなります。
しかしFenderアンプは中域がぐっと出ており、バンドの中でも埋もれない存在感のある音が出せます。
逆に悪い点もいくつか挙げてみましょう。
まず一つ目はモダンな音が出しにくいことです。
歪みの質自体がナチュラルなものなのでハイゲインさやキメの細かい歪みは期待できないでしょう。また中域がかなり強いのでドンシャリサウンドが作りにくいです。Middleを0にしてもそんなにドンシャリ感はでません。
二つ目はクリーントーンのセッティングが難しことです。
プリアンプのボリュームを上げると歪みだしすぐにクランチ状態になります。スイッチ機構もないのでこのアンプのナチュラルな歪みを生かしつつ、完全なクリーントーンというのは不可能です。
総評として、とにかくこの価格帯で手に入る真空管アンプは他にないと思います。しかし値段が安いからといって他のプロダクツに全くひけはとっていません!
また他の真空管アンプに比べてかなり小型なので持ち運びも容易です。
ぜひ近くの楽器屋さんなどで試して頂ければと思います!