Editer Yosuke Hayasimoto (Sonascribe)
こんにちは!sonascribeの林本陽介です!
音楽作品のレコーディングを開始するにあたって、曲をどのようにアレンジし、演奏するかということを事前にしっかりと吟味することで、より良いアレンジ、美しいアレンジを作ることができると思います。
頭の中でかっこよく響いているアレンジも、実際に録音してみるといまひとつということあると思います。
いろいろ試しながらやっていかないとわからないということですね。
アイデアというものはどこにいていても思いつく可能性があります。
しかし実際に楽器を持ったり、さらにそれを録音したりという時間はなかなか限られてくるのではないでしょうか。
GarageBandでは楽器なしで録音を楽しむことができるので、手軽にアイデアをストレージしたり、試すことができます。
BeatlesのSometingのメロディーをエレキサウンドやアコギサウンドで、または違うキーで録音して試してみました!
まず、メロディーで使う楽器を選択します!
レコーディング本番ではメロディトラックといって、曲のメロディを打ち込みます。
いわゆる仮歌のようなものですね。
伴奏を録音する際、メロディーがあることで曲のなかのどの部分か、というのがわかりやすくなるのはもちろん、プレイバック時に仕上がりをイメージしながら聞くことができます。
なので、レコーディング時には、ドラムを打ち込んだグルーヴトラックとメロディトラックを用意できるといいと思います。
場合によってはベースのルートによるクリックをつくるのもよいとおもいます。
メロディトラックはあくまでベーシックトラックのひとつなので、
細かなニュアンスやリバーブなどは必要ないもではないかと思います。
素のピアノの音でドライに作ってみましょう!
今回はまだアレンジを考える段階なので、ギターでメロディーを入れてみましょう。
アコースティックギターをチョイス。
指板をタップすると音が鳴ります。
チョーキングなんかもできちゃいます。
ではサムシングのイントロからテーマの頭まで打ち込み。
エレキギターに変えてトライ。
エレキギターでは様々なエフェクターやアンプをチョイスすることができるので、かなり幅広いサウンドメイクを行うことができます。
エレキギターで録音するという選択肢も多いにありなので、打ち込んでどんなイメージになるか試してみましょう。
キーを変えるというのもありだとおもいます。
色々と移調して打ち込んだものを聞いてみましょう。
楽器なしでは試せなかったり、録音してみないとイメージが掴みにくいことでも、こうして実際に音に鳴らして確認できるのです。
とりあえず今回はアコースティックギターでオリジナルのキーで打ち込みます。
エレキサウンドも捨てがたいのですが、やはりギターデュオだとアコースティックがしっくりきそうです。
またSomethingは長い間聞いてきた愛想曲なので、やはりオリジナルのキーが聴きやすくていいかなと思いました。
印象的なギターのイントロフレーズ、そして歌いだしのメロディーまで打ち込みます。
メロディーをオクターブ上のでも打ち込んでみましょう。
2つトラックをたてて録音。
オクターブ違いの同じメロディーが録れました。
このように気になることはすぐに打ち込んで比べて聴いくことができます。
歌詞のないインストにすると味気がなくなってしまうメロディもありますが、
この曲、サムシングはメロディが強力。
歌詞がなくてもしっかりとメロディーの美しさを伝えられる曲だと思います。
こうして試しているうちにイメージが少しずつ固まり、創作意欲もどんどん湧いてきます。
録音というと楽器を用意して、いろいろとスイッチを入れて、と面倒なことが多いですが
iPadならば立ち所にタップ操作だけで実際に音を試しながらアレンジを練ることができるのです。