Editer Yosuke Hayasimoto (Sonascribe)
こんにちは!sonascribeの林本陽介です!
みなさんはグルーヴィーなプレイというとどういったものを思い浮かべるでしょうか?
リズムギター、カッティング、ドラム、べース、などなど、
リズムやコードを打ち出しているものが主で、メロディーを奏でるリードギターをグルーヴィーなものとして思い浮かべることは少ないんじゃないかと思います。
リードギターはどちらかというと揺らいだり、タメて弾いたりしてニュアンス重視で弾くものというイメージが強いと思います。
確かにドラムとベースがいるバンドにおいてはリズム隊がしっかりとリズムを打ち出してくれるのでタメて弾いてもリズムのズレが気になることはあまりありませんし、ばっちりハマる場合もあると思います。
しかし、二人しかいないギターデュオの場合はリードギターがタメて弾いてしまうと、ただモタっているようにしか聞こえなかったりします。
リードギターもリズムギターと同じく、あるいはそれ以上にリズムやグルーヴを打ち出して弾くことが重要になってくるのではないかと思っています。
BeatlesのSomethingのメロディーを例にしてタイトなリードギターの弾き方を考えてみました!
メロディーをリズム譜にしてみました。
リズムを細かく感じるために倍テンでかいてみました
さくっと聴いた感じではこのようになります。実際に弾いてみても特に違和感はありませんが、音階が合ってるだけという感じです。
歌詞がどうやって乗っているかも加味してもうちょっと細かくリズムを取って分析してみましょう。
歌詞はこのように乗っているように聞こえます。
わかりやすく日本語でメロディーを書いてみました。
somethingの部分は3連で乗っているように聞こえます。
おおらかに歌っている感じで悪くないと思います。
しかしこれでは音を伸ばしている部分が曖昧です。
音を何拍分伸ばしているのか、あるいは休符が続いているのか、意識を途切らせることなくプレイしないとルーズな演奏になってしまうと思います。
わかりやすく、歌詞を日本語で書いてみました。
サムシングやインの「ン」の部分の長さをしっかりと意識してみましょう。
伸ばすというより、「ン」で8分音符が一つ鳴るというイメージです!
2小節目の頭は2拍休みです。
休符の間も音符を意識してみましょう。
「1、2」といった感じ方でなく、「ワ ン トゥ ウ」といったように裏も感じられるといいと思います。
休符をしっかり意識していれば、3拍目の入りもタイトに始められます。
ここでさらにアドバンス!
この曲はハネ気味のリズムなので、すべて3連符で感じてみましょう。
ここまで細かくリズムを感じながら弾く事ができれば、かなりタイトなタイム感の演奏になると思います。
たとえ単音のメロディーだけでも十分にリズムが感じられるというの理想だと思います。
バラードであってもタイトにリズムを出すという点が重要だと思います。
バラードはテンポがスロウなだけであって、リズムが揺らいでいるわけではありません。
スロウテンポとルバートは全く違うものなのだと思います。
さらにデュオなどの少人数編成でなく、バンドでギターを弾いている人でも、タイトなタイムのリードギターというのはオススメです。
伸びやかなタイム感のメロディーも魅力的ではありますが、タメ加減というのはとても曖昧なもので、ライトな揺らぎ加減というのを見つけて、キープするのはとても難しいんじゃないでしょうか。
さらにタイトなタイムというだけでも演奏はグッと締まって聞こえます。
めざすはリズムギターやリズム隊よりもグルーヴィーなリードギター!です。